ラ・フランスも美味しくなりました。ミカンはまだ少し早いようです。こうして季節は巡り、歳を重ねていきますが、七十歳を超えるとその速度が増しているように感じています。過ぎゆく時間の速さは若いときに比べれば確実に速くなっています。新宿の伊勢丹に勤める若い友人に、一寸前のことだけど伊勢丹の4階にはスケートリンクがあったねと言うと、一寸前って何時ごろのことですかと問い返され、うーん、昭和20年代半ば頃まであったかなと答えました。60年以上も前のことじゃありませんか、ボクはまだ生まれていませんよと言われてしまった。数年前のことだと思っている出来事が、実際には10年以上も前のことだったりすることは日常茶飯事となっている。これは老化という病なのだろうか。人生の秋も深まっていると言うことだろうか。しかし今年は異常気象で、北海道や東北では桜が咲き始めたというニュースがある。オレも花を咲かせてやろうじゃないか、などと意気込むこともある